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公園で出会った猫

3年目の悲劇

私には3年付き合った婚約者がいて、
とても誠実な男性だと思っていたのですが、
彼の方がマリッジブルーになり、急に婚約破棄をされました。

正直大好きな人だったのでしばらくは立ち直れませんでした。
会社にも婚約を告げていたので、
周りにも格好悪いし仕事をやめようとまで考え、
しばらく心身がおかしくなり有休を使ってお休みを頂いたのです。

どこにも出掛けられなかったのですが、
母に天気が良い日は散歩だけでも
行きなさいと言われて、
近くの公園まで散歩に行くようになりました。

立ち直れない日々

小さな公園のベンチに座って誰もいない中
空を眺めたり遊具を眺めるのが習慣です。
その時に近所で今まで見かけた事のない、
グレーの光沢のある綺麗な猫が現れるようになりました。
私の方をシーソーの近くから時と見つめていて、
でも私はそれほど猫に興味がなかったので
とりあえずその日は帰る事にしたのです。

そして翌日の夕方にまたいつもの公園を
訪れた所また同じ場所に猫がいて、
ベンチに腰掛けている私をじっと見つめています。
なぜかその日は気になったので、近寄って見る事にしました。
すると私の足元に体をこすりつけてきて、
愛嬌をふりまいているのでしょうか。
意外と人慣れしている猫のようです。

毛並みがわりと綺麗なので恐らくどこかの
飼い猫が散歩に来ているようです。
私が帰ろうとすると猫は公園の出口まで
付いてきましたが、見送ってくれていました。
その夜その猫が気になり、
また翌日もその翌日も訪れるようになったのです。

そのうちに私に大分懐くようになって婚約破棄した事で人とも
あまり接する事ができなくなっていたので猫との
コミュニケーションが私の癒しとなっていました。
有休がなくなり始めたので10日後に、出勤する事にしました。

周りの方は私を快く迎え入れてくれたのでなんとなく気持ちが
落ち着き仕事も元通りにできるようになったのです。
それからしばらく仕事のため猫に会えなくなっていたのですが、
休日の夕方に猫に会いに公園に行きました。

するともうその猫は現れなくなっていました。
平日ではないとこないのかなと感じていた時、
公園にたまたま猫と飼い主のような男性が現れたのです。
猫は私を見つけるなり「ニャー」と一鳴きして寄ってきて、
体をこすりつけてきました。

飼い主の男性も驚いていましたが、男性は20代後半くらいで、
私と同じような年齢の男性です。
背が高くてすらっとしています。
それからしばらくこの男性と話をしましたが、
男性は近くに引っ越してきた方のようで、
見知らぬ男性でしたが趣味があったり猫の話で盛り上がりました。

見知らぬ猫が引き合わせてくれた恋

それからまた翌日の休日も行くと
彼と猫が現れるようになり、アドレス交換をしました。
彼と話しているうちに心が洗われるようで私は恋に落ちたのです。

それからしばらくしてデートを重ねるようになり、
彼とお付き合いを始める事になりました。
公園で出会った猫が私と彼を
引き合わせてくれたのではないかと感じてなりません。

傷ついた心もだいぶ癒され、心身は回復しました。
猫に感謝しています。

今は、その猫と彼といつも自宅デートや
大きな場所での公園デートを週4回も楽しんでいます。