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友人の愛猫について

純白の猫

友人が結婚して念願の庭付き猫付きの戸建のマイホームを
手に入れました。

戸建はマンションと違いペットの鳴き声が多少しても苦情が
出ないのが良いところです。

友人が選んだ猫はスコティッシュフォールドという
スコットランド原産の猫でした。

全身真っ白だったので名前はスノーにしたそうです。
旦那様も猫好きだったので夫婦二人に甘やかされて育ったスノーは
少々わがままなお嬢様に育ってしまったようです。

スノーの部屋は二階の洋室で8畳の広さがあり、隅には旦那様が
取り付けてくれた猫の好きなキャットタワーがあります。

ヘタレな女王様

スノーもご機嫌で遊ぶことが多いらしいのですが一人で遊ぶことに
飽きると二階の部屋から少々甲高い声で友人を呼ぶのだそうです。

友人は最初あまりにも悲しげなので病気か怪我でもしたかと考え
すぐに二階の部屋へ行ってみたそうです。

スノーが待ってましたとばかりに寄ってきて遊べとおもちゃを口に
くわえてアピールをしました。

友人はようやくスノーを甘やかしすぎことに気づきましたが時すでに
遅しで女王様猫のできあがりです。

知らない人を見ると逃げ出すヘタレなのですが家族には徹底して
女王様ぶりを発揮しているそうです。

私が遊びに行ってもめったに姿は見れずいまだに全身は写真でしか
見たことはありません。

猫のくせに鈍くさいらしくたまに高い所に移るときにドジって
落ちてしまうことが多々あるようです。

そんなスノーも飼い主には可愛い猫なのですが一匹で
寂しいかもしれないともう一匹飼うことを検討しました。

「猫同士も相性があるんですよ」とペットショップのお兄さんに
言われたので試しに可愛いロシアンブルーの子猫ちゃんを借りてきました。

キャリーバッグから出してあげた子猫ちゃんは興味深々に
家を探検しだしました。

すふと二階から降りてきたスノーと出会ってしまいます。
次の瞬間起きたことは飼い主にとってはかなりショックだったようです。
スノーは少し標準より小さめですが4歳になっていて猫としては
大人です。

一方の子猫ちゃんは3ヶ月に満たない人間で言えば
幼児といったところです。

2匹が出会った時何故か怯えて後ろに下がったのはスノーの方で
子猫ちゃんは威嚇するように一歩踏み出すと徐々に
下がっていきついには自分の部屋にこもってしまいました。

友人は、二匹目を飼うのは無理だと思ったそうです。
そんなスノーが行方不明になるという事件が発生しました。

行方不明の猫

友人は開いていた窓から外に出たに違いないと言いますが
とりあえずいそうな所は全て探しました。

家の中にはいないようだし、震えて泣き出す友人をなだめつつ
警察か保健所に届けるべきか考えていた所、
部屋の片隅に瓶が置いてあるのが目につきました。

梅酒を漬けておいた瓶らしく今朝別のガラス容器に移し替え
洗っておいたのをスノーを探しているうちに忘れておいたままに
したのです。

友人と私は吸い寄せられるように瓶に近づいてそっと蓋を
持ち上げると気持ちよさそうに寝ている白い猫がいました。

朝の内に入り込んですっかり落ち着いて眠り込んでいました。
そんなお騒がせなスノーも年をとってもう歩くたびに顔が震える老猫と
なってしまいましたが食欲は健在です。

友人のためにも長生きして欲しいと考えています。