ペットの名話 保管庫
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白い猫とその子供を育てることになった訳

襲われた子猫と探す母猫

以前裏庭にいたら隣の家の物置からふわっとした毛玉のように
子猫が出現したことに驚いた後で子猫そっくりの毛色を持った
母猫らしき白い猫が庭をふらふらしていることがよくありました。

子猫は母猫がいない間にカラスに襲われたらしく
探しても見つからないようでした。

野良猫に餌をやってはいけませんという言葉はよくわかっている
つもりでしたが私はどうにも哀れに思えてしまったのです。

痩せこけてなお自分の子を探してさまよっている
母猫が哀れでなりませんでした。

冷蔵庫の中に残っていた豆腐やチーズに牛乳をかけたものを
母猫にそっと与えて見たところ最初は警戒して近づいてはきませんが
私が立ち去る様子を見せると寄ってきて食べ始めました。

母猫VSカラス

あれから白い猫はたまに我が家の庭を通って行くのを見かけるので
何とか無事にやっているようで安心していたのですが、
庭でカラスと猫がすごい喧嘩をしているらしく行ってみると
例の白い猫が襲われていました。

カラスは頭が良いのでここで私が猫を応援すると後で
仕返しされそうですが放っとけなく庭に置いてあったほうきを
振り回している内にカラスは諦めてどこかへいってくれたようです。

白い猫はと見るとあちらこちらに血が見えるので怪我をしていたので、
物置に置いてあった古い毛布でくるもうと
抱き上げようとしたのですが白い猫は嫌がって逃げるのです。

物置の下の方から小さな声がしたかと思うと
ふわっとした毛の生まれたての子猫が出てきたのです。

どうやら白い猫は子猫をカラスから守る為に戦っていたようで、
子猫は甘えるように鳴きながら頼りない足取りで
白い猫の方へ近づいていきます。

子猫の方に怪我はなさそうですが母猫だけ病院に連れて行くよりも
一緒に連れて行ってしまうことにしました。

嫌がる二匹を毛布ににくるみ込み獣医さんに診察をしてもらうと、
子猫は怪我はなく母猫の怪我も簡単な手当で済んだのですが
栄養失調気味だとのことでした。

二匹そろって我が家の一員に

家に帰ると家族に猫を飼っても良いかを聞きましたが
既に犬を一匹飼っているので内心ドキドキでしたが子猫の可愛さに
メロメロになった家族はあっさりと了承しさっそく子猫を構い出したので
母猫が怒らないかと思っていたら案外と大丈夫でした。

子猫は母猫の乳首を探し出しおっぱいを吸っていたと思っていたら
突然眠ってしまったようで早くも我が家に慣れつつありますが
母猫はまだ少し警戒しているようなので
私はコンビニで買ってきておいた猫の特別な日のご馳走と
ポップがついていたキャットフードを開けて差し出しました。

美味しかったとみえてあっという間に完食だったので
これは特別な日のご馳走だからねと言い聞かせておきました。

親子の寝床は家の中で一番涼しくて快適だと思われる
ベランダの近くにしたところ気に入ってくれたとみえ
すっかり親子でくつろいで眠ってくれました。

野良猫生活が長い母猫も意外と嫌がらずに
受け入れてくれているようでホッとしました。

親子共々白い毛の猫でしたのでフランス語で白を意味するブランにし、
母親はブラン、子猫はコブランと呼ぶことになったのです。

母猫が後どれくらい生きられるかはわかりませんが少しでも長く
子猫と一緒に犬とも仲良く暮らしていってくれたらと思っています。