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活躍した盲導犬

奇跡的に命が助かった事例

アメリカで発生した衝撃的なテロ事件として有名なのが911同時多発テロです。
衝撃的だったのが、飛行機が高層ビルに突っ込んで大破するという映像でした。

まるで映画のワンシーンで、CG合成されたものではないかと感じてしまうほど非現実的な事件で、世界中の人々を震撼させました。

この事件によって失われてしまった命がたくさんある中で、奇跡的に命が助かった事例もたくさんあります。
今回はテロ発生直後の混乱している中でパートナーの命を救うために活躍した盲導犬の話をご紹介します。

参考:9,11 アメリカ同時多発テロで活躍した犬のお話

緊迫した状況の中でもパートナーを救う

世界貿易センターで働いているマイケル・ヒングソンさんは、全盲で目が不自由でした。
健常者と比べるとかなり大きなハンデを背負っていましたが、努力をした甲斐があって物理学部修士課程の大学を卒業し、コンサルタント会社の経営者として活躍していました。

勤務先は78階でしたが、パートナーである盲導犬のロゼールが協力してくれたおかげで毎日問題なく出勤することができていたそうです。

事件が発生した日もいつもと同じように出勤をして、仕事の準備をしていた頃にあの事件が起こりました。

突如として大きな爆音と共に激しい揺れを感じ、ただ事ではないと察知したそうです。
すぐに避難を開始するために非常階段を使って降りることにしました。

しかし、二人がいた場所は78階なので地上に降りるまでにはかなりたくさんの階段を降りる必要がありました。
ただでさえ大変な事ですが、マイケルさんは全盲というハンデを背負っていたため、盲導犬のロゼールに頼るしかありませんでした。

他にも避難する人がたくさんいて、パニック状態に陥っている人も多かったそうです。
マイケルさんも途中で休もうとしたそうですが、その時だけはロゼールも言うことを聞かずにとにかく早く脱出をするために先を急いだそうです。

ようやく地上へ辿り着き、現場から100メートルほど離れた広場でようやく落ち着けたそうです。
しかし、その30分ほど後にさっきまでいた高層ビルは崩壊してしまい跡形もなくなったそうです。

脱出している最中に途中で休んでいたら、ひょっとしたらマイケルさん達はあの瓦礫の下にいたのかもしれません。
ロゼールが必死に誘導してくれたからこそ、自分の命が助かったのだとマイケルさんは感謝をしたそうです。

まさしく危機一髪の脱出劇になりました。

恐らくロゼールは動物的な勘で自分だけでなくパートナーの命も危険になると察知できたからこそ、早く逃げ出してパートナーを安全な場所へ連れ出したいと考えていたのでしょう。

その後、ロゼールは盲導犬としての役割を終えましたが、13歳で生涯を閉じるまでマイケルさんと一緒に暮らしていたそうです。