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迷い犬を保護

お父さんの癖

迷い犬を保護したら警察と保健所へ連絡しないといけません。
昔、近所に住んでいた美咲ちゃんのお父さんはよく酔っ払っては
家に色々な物を持ち帰ってくるので有名でした。
酔っ払ったお父さんが酔った勢いで家に持ち帰ったきたものは色々ありますが、持ち帰ってきた物は次の日お母さんに
怒られながらお父さんが返しに行くのがパターン化していました。

美咲ちゃんが朝早くはトイレに起きた時に
それは所在無げに居間のテーブルの近くにいたそうです。
お父さんはどうやら今回は
生きているそれを抱えてきてしまったようです。

美咲ちゃんは驚きながらも
目が合ったそれの近くに行き撫でてみました。
その茶色い毛の犬は初めて見る人の手を
嫌がりもせず黙って撫でられるままにされています。

大人しくて優しい目をした犬がお腹を空かせているに違いないと
思って温めた牛乳を水で薄めて与えてみることにしたそうです。

人間用の牛乳を犬にそのままあげるとお腹を壊すこともあると
犬を飼っている友だちに聞いたことがあるので用心して
かなり薄めたそうなので美味しかったかどうかは疑問です。

家族との対面

犬があげた牛乳に夢中になっている間に、
トイレにいって用を足して戻ってくると起きてきたお母さんが
犬を見て驚いていましたが美咲ちゃんは
犬の心細げな様子に可哀想になって背中を撫でていました。

さすがのお母さんも生き物を真冬の最中に元の場所に
戻してこいとは言わず黙って受け入れてくれているようでした。

家は古いけど一軒家だったので家族が全員で納得したならば
犬を飼うことはできますが万が一以前の飼い主が探している
可能性はあるので警察に届けを出して置くことになったのです。

さっそくですが汚れていたので身体を洗ってあげるようにと
母に言われたので犬を連れてお風呂場に行くと
突然何をされるのかを気づいた犬が抵抗を始めます。

美咲ちゃんは犬をなだめるために話しかけながら
身体を洗ってあげてからドライヤーを使って乾かすと
毛がふわふわした綺麗な犬になったそうです。

もしかしたら前の飼い主さんが見つかったら
ウチの子にはなってくれないんだということに気づいて
お母さんに聞いてみたそうです。

お母さんは犬が綺麗になったことを褒めてくれ警察に届けて
3ヶ月間は拾得物の保管期間なので飼い主が見つかって
引き取りにきたら返さないといけないと説明されました。

生き物なのになぜ拾得物扱いをされるのかは
理解できませんでしたがとにかく3ヶ月間経って元の飼い主が
現れなければ我が家の子になってくれるのです。
お母さんに仮の名前をつけていいか聞いてから
名前を考えた結果セドリックにしました。

命名リック

高貴で性格の良い子になりそうな名前だと両親に
得意気に話したらお母さんは苦笑いをし、お父さんはそんな長い
名前は嫌だと言われたので仕方なく縮めてリックにしました。

リックの散歩と餌やりは私の仕事になったのです。
一度だけ自分の犬かもしれないと言う人が確認に来たのですが
違う犬だったらしくがっかりして帰っていきました。

リックの以前の飼い主さんもあんな風に一生懸命
探しているのだろうかと考えるといたたまれません。

とうとう3ヶ月間が過ぎても飼い主は現れずに
リックは我が家の子になりましたがいまだに散歩させていると
突然飼い主に出くわさないかと不安になるそうです。