ペットの名話 保管庫
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母猫の嘆きに思わず白犬も黙ってしまいました

我が家の小型犬

私の家では小型犬を飼っています。
名前は白い犬なのでシロちゃんです。

何ともひねりのない名前なのですが命名者は
連れてきた母なのでいたしかたありません。

シロちゃんは知り合いの家で飼われていたのですがワケありで
我が家にきましたが今回はシロちゃんのことではありません。

我が家の周りには野良猫と半野良猫と飼い猫だけど
外を自由に歩ける猫に分かれているようですが数が非常に多いです。

シロちゃんは日当たりの良いベランダでお昼寝をしていることが
多いのですが庭に面したベランダはご近所の
猫さん達の通り道にもなっているようです。

尻尾が長いもの短いものや毛の色も単色だったり
ぶち模様や縞模様だったりと本当に多種多様です。

可愛い顔の猫さんもごつい顔の猫さんも遠慮なく庭の真ん中を
通ってくれるので自称ベランダと庭の管理者のシロさんは
いつもすごい吠えて脅しますが、
猫さんたちは一向に気にせずに通ります。

むしろシロの吠え声が近所迷惑になるのではないかと家族が
気にしてとめるくらいなのでシロも頑張りがいがないことでしょう。

私の家の庭から近くの原っぱまでは塀を乗り超えるだけなので
調度良いのでしょう。

何かを必死に探す猫

原っぱは猫さんたちの格好の遊び場なようです。
多くの猫さんたちがいるので完全に把握するのは無理なのですが、
ベージュ色とも茶の薄い色の間くらいの毛の猫さんを
見かけるようになりました。

何かを必死に探している様子で私が庭で草むしりをしていても
警戒はしつつ探すのをやめようとはしませんでした。

猫さんが探していたのはどうやら自分の子供だったようです。
母の話では裏庭に出たところ物置の下の方から
白っぽいものがふわっと現れたそうです。

よく見ると生後間もないと思われる子猫ちゃんだったようです。
子猫ちゃんは母の姿に気づくと慌てて物置の下に
隠れてしまったようで、あっという間に消えたそうです。

母はすっかりそのことを忘れていたのですが、
私が何かを探しているベージュ色の猫さんの話をしていたら
思いあたったのでしょう。

ベージュ色の猫さんが探しているのが多分物置の下から
出てきた子猫ちゃんなことを教えてくれました。

子猫ちゃんがおそらくはカラスに
連れ去られたんだろうということも言っていました。

根拠はやけにカラスが騒いでいてうるさかったからだそうです。
外で暮らしている生き物はみな、弱肉強食の世界に住んでいるので
カラスを責めることはできませんが、私にはあのベージュ色の
猫さんの何とも切ない子供を探している鳴き声が耳に残っています。

我が子と本当のお別れ

ベージュ色の猫さんの子供探しはしばらく続いていましたが、
ある時我が家の庭の隅の方でひっそりと鳴いていましたが、
子供を探しているというよりは、
もう生きてはいないことをやっと納得した姿のように思えました。

母としての亡き子へのお弔いをしていたのかもしれません。
我が家の庭を通る猫さんたちに自分の縄張りをいつも主張して
うるさいシロなのですが、あまりの悲しそうな様子に同情したのか
今日はまったく反応していません。

みな一生懸命生きているだけなのですが、出来れば子猫ちゃんの
冥福を祈ると同時に母猫さんにも元気を出して欲しいものです。