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蓄音機に耳を傾ける犬ニッパー

かつての日本ビクターのトレードマーク

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年配世代の人にとっては数十年前まで日本を代表する音響メーカーであった「Victor」のトレードマークである蓄音機と犬のイラストはとても馴染みのあるものではないかと思います。

日本ビクターはその後経営不振より統合によってJVCケンウッドという会社になっていますが、今でも「ビクターといえば犬のマーク」というイメージは多くの人に持たれているところです。

実はこの「ビクター犬」こと蓄音機に耳を傾ける犬のイラストのもとになっているのは英国の画家であるフランシス・パラウドの原画です。

原画に描かれているのは「ニッパー」という名前の飼い犬で、かつてフランシスの兄である風景画家のマークが飼っていたフォックステリアでした。

このニッパーはフランシスにしかなつかない賢い犬だったようですが、マークが早くに亡くなってしまったために弟のフランシシスが引き取りました。

このときフランシスの自宅にあった蓄音機を使い生前に録音した兄マークの声を流したところそれに不思議そうに耳を傾ける仕草をした時の様子が原画のもとのデザインです。

絵画はのちに何度か書き直しがされましたが、有名になったことで円盤式蓄音機の発明者であるベルリナーの目に止まりその後商標登録をされるようになったのです。

今も愛されているニッパーグッズ

ニッパーと蓄音機の絵は世の中に出てから一気に有名になったことで、世界中で認知されるようになりまたパロディ作品や関連グッズも多く作られるようになりました。

現在でも「ニッパーグッズ」として公式から商品が販売をされていて世界中から多く購入をされています。

ニッパーの魅力はただ首を傾げているだけなのにどこかアンニュイな雰囲気があり、一枚の絵だけで感動をしてしまうインパクトにあります。

日本でのニッパー犬のイラストは後に独自に改良され、ニッパーの横にチッパーという小型犬も一緒に聞いているという図柄に変更をされています。

日本ビクターが一流メーカーだった時にもこのお話を知っていた人は案外少なかったようですが、今あらためて元の絵をみてみるとより深みを感じることができますね。