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オランウータンと猟犬

種を超えた友情物語

昔から日本には犬猿の仲ということわざがあります。
これは仲が悪い関係を示すことわざとして知られており、犬と猿は永遠のライバル、絶対に仲良くなることがないと認識されていました。

確かに犬は敵とみなすと吠えて噛み付いたりする場合がありますし、猿も引っ掻いたり噛み付いたりして応戦すると考えられます。

犬と猿が突然出会ったら、両者ともに一歩も引かずに喧嘩をしているというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

しかし、この仮説を裏返すとても仲が良いオランウータンと猟犬のお話をご紹介します。

参考:【いい話】レスキューされたオランウータンと猟犬:種の違う動物なのにお互い一目惚れ。大親友となる!

初めて出会ったのに旧知の親友のよう

アメリカのサウスカロライナ州には動物を保護するサンクチュアリが存在しています。
自然が豊かな広大な土地で、保護された動物達はのびのびと生活をしています。

この施設で暮らしているオランウータンのスリアは、赤ちゃんの頃に両親を亡くしてしまったため一人では生きていけない状況になって施設に保護されました。

スタッフが献身的な世話を続けたおかげで無事に成長し、施設内で元気に過ごしていたそうです。
スリアの日課は象の背中に乗って散歩をすることなのだそうです。

ある日、いつものように象の背中に乗って散歩をしていた時にガリガリに痩せた猟犬を見つけたそうです。
恐らくサンクチュアリに迷い込んだ猟犬だと思われましたが、特に吠えることもなくただじっとスリアのことを見つめていたそうです。

しばらく二匹は見つめ合っていたそうですが、スリアが象の背中から降りてきて犬を抱きしめようとしたそうです。
犬も嫌がる素振りを見せずに、スリアが抱きしめてくれるのを黙って受け入れていたそうです。

お互いに嬉しそうに転がりながら再会した喜びを分かち合っているようにも見えたとスタッフは証言しています。

どこかから迷い込んだと思われる犬だったので、きっと飼い主の元へ帰るだろうと思われたため、スタッフはそのままスリアを連れて帰ったそうです。

しかし犬は飼い主の元へ帰るのではなく、スリアを暮らしたいと願ったようです。
サンクチュアリの中に侵入して、スリアが暮らしている場所を探し当てたそうです。

スリアも嬉しそうに犬に自分のおやつを分け与えたり、ご飯も犬と半分ずつ食べるようになりました。
当初はスタッフも犬の飼い主探しを試みたそうですが、結局は飼い主が見つからなかったのでそのままサンクチュアリで保護することに決めたそうです。

その後、犬はロスコウという名前を付けられてスリアと幸せに暮らす日々を過ごしているそうです。
本来であれば霊長類と犬は仲良くなることはほとんどないと言われていますが、スリアとロスコウのように仲良く暮らしている事例も多いそうです。