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ペットの犬との大切な時間

都市の離れた姉妹

私が小学二年生の頃、妹が生まれました。
少し歳の離れた妹の誕生は、私にとってなんだか不思議な気持ちになってしまっていたのです。
そんな頃、人付き合いの苦手な私は、学校の友人から仲間はずれに合っていました。

まだ小さい妹の世話で大変な両親には言えず、一人で悩んでいた頃、我が家に一匹の犬がやってきたのです。
シーズー犬の目がくりくりとした可愛らしい子犬で、名前はペルと名づけました。

当時は気づかなかったのですが、妹の世話で私のことは二の次だと思っていた両親は、私が小学校で友人関係に悩んでいることを知って、ペットを飼ってくれたそうです。

小学二年生の私にとって、ペルの存在は、家族と同じ存在になります。
小学校へ行っても友人と上手く付き合うことが出来なくて、家へ帰っても妹の世話で私の話を聞いてくれないと苦しんでいた私にそっと寄り添ってくれたのがペルです。

一人ぼっちの私に寄り添ってくれたペル

言葉は通じなくても、私が苦しいと感じた時には、何時間もただ隣に居てくれます。
時には、あまりにも苦しくて、涙がこぼれるとその涙を舐めてくれるのです。
それがどれほど嬉しかったことか、今になっても心が温かくなります。

中学生になり、人付き合いは得意ではないものの、それなりに出来るようになった時、ペルの体調に変化が訪れるのです。
食欲がなくなって、病院へ連れて行くと病気にかかっているとの診断を受けます。

すぐに緊急手術を行ったのですが、その時も心配をする私達に気を使って、苦しいはずなのに必死に尻尾を振っているのです。

そして、手術は終了します。
獣医師からは、完治は難しいと言われ、覚悟を決めるようにと伝えられました。

それからというもの、学校が終わるとすぐに自宅へ戻り、ペルと一緒に過ごすようにしていたのです。
獣医師が良いといわれたことがあれば、なんでもしました。

すると、覚悟を決めて下さいと言われた日からいくつかの年月が経っていたのです。
もちろんその間も、厳しい時間はありました。

しかし、ペルはそんな時でも、尻尾を振り続けます。
その姿を見て、苦しくても笑顔を見せる大切さを教えられた気がしたのです。

私が人付き合いで、悩んでいる時、涙しか見せることが出来なかったのですが、ペルはどれだけ苦しくても心配を掛けないようにと一生懸命私達を安心させようとしていると感じさせてくれます。

ペルは、13歳まで生きてくれました。
その姿は、苦しくても笑顔で最後まで生きることの大切さ教えてくれたと思います。