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ニャン生まだまだこれからだ!20歳の猫

ペットブームの裏側で進むペット介護の問題

空前のペットブームを迎えている現代ですが、その裏側で社会問題となっているのがペット介護です。
室外で飼うのが当然だったほんの数十年前までは、犬や猫の寿命は10年持てばよい方で、早いもので5年くらいで亡くなるケースもありました。

しかし時代が変わり室内飼いが当然になったことで飛躍的にペットの寿命は延び、今や15歳以上になる犬や猫も全く珍しくありません。

愛犬・愛猫が長生きしてくれるのは飼い主にとって嬉しいことではありますが、人と同じく高齢化した猫や犬には介護が必要になります。

高齢の猫や犬の体に現れる変化としては、「体力がなくなる」「寝てばかりになる」「トイレで失敗することが増える」「食が細くなる」「硬いものや消化の悪いものが食べられなくなる」といったようなことが挙げられます。

何よりも年をとった動物は毛並みや肌のハリがなくなり、見た感じでみすぼらしい印象になってしまいます。
日本においては特に子猫・子犬信仰が強く、年をとったペットは可愛くないという理由で早く処分したがるような飼い主もいたりします。

反対にペット先進国である欧米においては、自力で生活をすることが難しくなってきた高齢ペットを対象に、終の棲家として引き取ってくれる飼い主さんを募集する活動が頻繁に行われています。

ボランティア活動の一環として高齢化したペットを引き取って世話をするという人も多く、そこから数多くの感動的な逸話が生まれています。

アメリカ・ユタ州で20歳にして初めて飼い猫になった猫

アメリカにある動物愛護施設「Best Friend Animal Society」では、20歳を超える高齢猫のデクスターの引き取り手を探していました。

アメリカにおいては捨て猫や保護猫などを預かり、随時飼い主となってくれる人を募集している団体がいくつもあるのですが、中にはなかなか引き取り手が見つからず何年も施設で生活をするというペットがいます。

デクスターもその中の一匹で、誰か親切な引き取り手となってくれる人がいないかと待っている間に20歳を超える高齢となってしまいました。

猫にとっての20歳は人間では100歳を超える超高齢です。
施設でも職員さんたちの世話を受けることはできますが、やはり飼い主さんと親密な家族としての関係が築ける飼い猫という幸せは多くの猫に体験してもらいたいところでした。

そんなデクスターを引き取ってくれたのがユタ州に住むジル・ウイリアムズさんで、施設に他にいた子猫ではなくデクスターを選び自宅に連れ帰りました。

果たしてあと何年生きられるかというデクスターでしたが、安心な環境に引き取られたことで元気を取り戻したようで22歳の誕生日も迎えることができました。