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亡くなった主の棺に寄り添う犬

飼い主が倒れてから食事をとらなくなった犬

2017年2月に伝えられたニュースによると、トルコの都市ブルサにおいて79歳の男性が病気で亡くなったときの葬儀の列に一緒に並ぶ犬の姿があったということです。

この葬儀は犬の飼い主であったメフメット・イーハンさんのもので、2年前より犬のチェザーとともに生活をしてきました。

メフメットさんはある日全身麻痺を発症してしまい、その後病院に運ばれることになりました。
病院での治療中にはチェザーは食事をとらなくなり、そのままメフメットさんは帰らぬ人となってしまいました。

その後開かれた葬儀の席においては、棺桶を囲むように立っている人たちの中にあって棺桶の足元にうつむいて佇むチェザーの姿がありました。

このチェザーの姿の痛ましさは写真がインターネットで拡散することで一気に有名となり、棺桶が埋葬されたあとも墓地を訪れ墓前で頭を垂れる様子とともに拡散されていきました。

最初は食事をとらなくなったことなども偶然だったのではないかと思われていたのですが、葬儀のあとも明らかにメフメットさんを悼む仕草を見せていることからよほど強い絆で結ばれていたのだろうということが伺えます。

チェザーはその後メフメットさんの息子さんの家に引き取られ再び生活をするようになったということです。
愛情をかけた飼い主と犬は心を通わせることもあるのだということがよく分かる事例と言えるでしょう。

日本にも伝えられる忠犬ハチ公の逸話

亡くなった飼い主をいつまでも思い続ける犬という話を聞いて思い浮かべるのは、今も渋谷のシンボルになっている「忠犬ハチ公」でしょう。

忠犬ハチ公はハリウッド映画としてリメイクされるほど有名なお話ですが、メフメットさんと同じように飼い主が亡くなったあとも同じように待ち続け、その死を悼んだと言われています。

ハチ公は秋田犬であり、東京大学農学部教授であった上野栄三郎という博士の家で飼われていました。
博士は大変ハチ公を可愛がり、いつもハチ公は上野博士が大学に出勤するときに利用していた渋谷駅までお供をしていたと言います。

帰りの時間にも同じく渋谷駅で博士の帰りを待っていたとして、人が多く通る渋谷駅にいて大人しく身動きせずに待ち続けた姿が名物のようになっていました。

しかし1925年5月21日に上野博士は大学内で突然倒れてしまい、そのまま家に戻ることなく亡くなってしまいます。
ハチ公は博士が亡くなったことがわからずその後も一晩中博士を待ち、朝になって家に戻るという生活を10年近く続けたとされます。

その様子を見た近隣の住民がハチ公の姿を称えるということで銅像を作るのですが、結局1935年3月8日にハチ公は銅像の足元で息を引き取ります。