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「警察ネコ科」一家

警察署に住み着くことになった猫一家

韓国の釜山には猫一家が住み着いている警察署があります。
これは2016年にネットで紹介されたニュースで、釜山のとある警察署に勤務をしていた守衛の一人が交番近くで交通事故によって亡くなった子猫を発見したことに始まります。

子猫は道路の脇に倒れて既に事切れており、そのままにしておくのもかわいそうと思った守衛は警察署の敷地内に遺体を埋葬しました。

埋葬をしているときすぐ近くでその様子を見守っていた猫が一匹おり、なんとなくその子猫の母猫かなと守衛は思ったといいます。

それから数ヶ月が経過したとき、一匹の猫が警察署を訪れます。
守衛が以前に子猫を埋葬したときに見かけた猫だと気づくと、そのまま警察署の近くにいつくようになりました。

近づいた守衛がすぐに気づいたのがその猫が妊娠をしていて出産を間近に控えているということで、もしかしたら以前子供を埋葬してくれた人間のところなら安全に出産できるのかもしれないと思ったのではと考えたそうです。

いずれにしても助けてほしいと思ってわざわざ人の多くいる場所を訪れたことは確かなようなので、守衛はそのことを警察署の上司に相談したところすぐに署内に話は伝わりました。

結局警察署全体で猫の出産を助けてあげようということになり、猫のための部屋を作ったり外部から邪魔が入らないようにといった工夫をしていきました。

母猫はそののちに「モーラン」という、韓国語で「知らない」という意味の言葉が名前として付けられ、警察署内だけでなく近隣にも有名な存在として知られるようになりました。

出産後も警察署内で生活をするように

モーランはその後無事に子猫を出産することができ、安全な場所に家を作ったこともあってすくすくと成長していきました。

モーランと子猫一家は出産後も同じ警察署の中に住み着くようになり、自分たちを助けてくれた警察署の人たちの間を巡回するようになっていったと言います。

そのすっかり人に慣れた様子は韓国のテレビ・メディアでも取り上げられており、今や釜山の有名警察署と言われるまでになっています。
警察署では特別に「警察ネコ科」を設置し、猫たちが歩き回ることを許可しています。

最初に子猫を埋葬した守衛さんもまだ同じように勤務しており、今も見かけるモーランたちと仲良く暮らしているのだといいます。

猫たちは非常に警察署の人たちに慣れており、しばしば足元で横になっている様子が見かけられています。
子猫たちは警察職員が一緒に夜勤に連れ出すということもあり、今やモーランたち一家は釜山に暮らす市民たちの心を癒やしてくれるマスコットキャラクターとしてすっかり人間生活に溶け込んでいるようです。