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女性に恋をした野良犬の話

フライトアテンダントの女性に一目惚れをしてしまった犬

犬は一度受けた恩をその後何十年も記憶として維持することができる動物と言われています。
忠犬ハチ公のように飼い主である主人が亡くなって10年以上も待ち続けた犬もおり、その愛情深さや義理堅さは他の動物にはない性質であると言えます。

そんな犬の中でも非常に珍しい例として挙げられるのが、アルゼンチン・ブエノスアイレスで野良犬として生活をしてきた一匹の犬の行動です。

この野良犬は後に「ルビオ」と名付けられることになるのですが、ルビオは過去にブエノスアイレスを訪れたフライトアテンダントのドイツ人女性のことを忘れられず、ずっと再来を待ち続けたのだと言います。

話の始まりはフライトアテンダントの仕事をしていたドイツ人のオリビア・シーバーズさんがブエノスアイレスのホテルに宿泊したことからです。

オリビアさんがその日の勤務を終えてホテルに戻ろうとしていると、その途中で一匹の野良犬がいることに気が付きました。

もともとオリビアさんは犬が好きだったそうで、無視して通り過ぎることができずに少し食べ物をあげたり一緒に遊んであげたりしたところ、すぐにルビオはなついてくれたといいます。

その後ホテルに戻ろうとするとルビオはオリビアさんを追ってついてきて、結局ホテルの前まで来ました。
しかしホテルは動物の入場が禁止されていたので、そのままオリビアさんだけが中に入り翌日までを過ごすことになりました。

再会は再びアルゼンチンを訪れてから

オリビアさんが翌朝ホテルの玄関から出てみると、そこには待ち続けていたらしいルビオの姿がありました。
よほど嬉しかったのだろうとオリビアさんはそれからもまたルビオのことをかまってあげたのですが、仕事上どうしてもドイツに帰らなければならなくなりました。

オリビアさんが再びドイツを訪れたのは数ヶ月あとのことで、さすがに自分のことを忘れていると思っていたところなんと以前宿泊したホテルの前に待ち続けていたルビオの姿がありました。

かまってあげたといっても限られた時間の中でのことなので、そこまで覚えていることはないと思ったオリビアさんは大変驚きました。

そこで放っておくことはできないと思い、後に地元の動物保護団体に働きかけ新しい里親を探してもらえないかとお願いをしたそうです。

しかしルビオが望んでいたのは自分を引き取ってくれる飼い主を探すことではなくあくまでもオリビアさんと一緒にいるということであったらしく、その後も同じホテルの前で待ち続けました。

最終的にオリビアさんがそのルビオの熱意に押し切られた形となり、ブエノスアイレスからドイツという長い距離を移動してルビオを引き取ることになりました。